棚橋邦明客員研究者よりご挨拶
近年、脳神経外科手術において機能温存・低侵襲性が求められるようになり、必要とされる知識・技術・経験の度合いは高まってきています。
特に頭蓋底・良性腫瘍分野においては病変摘出と侵襲性のバランスを考慮した治療戦略と、それを正確に遂行する高度な技術が必須とされています。
そのような中、当教室は名古屋大学において平成28年度より稼働した「臨床医教育を目的とした解剖組織Clinical Anatomy Laboratory Nagoya (CALNA)」の設立と運営を主導してきました。
Cadaver Simulation Trainingは、実際の手術に最も近い環境で知識・技術を磨き経験を積むための最適な機会であることは間違いありません。
専門医のための発展的内容はもとより、専攻医向けの基礎的トレーニングセミナーも開始しました。
充実した教育体制により学内・関連施設の脳神経外科治療水準の更なる向上が期待されています。