脳血管内外科

最先端のイメージングを生かしたシャント性疾患(脳・脊髄の動静脈奇形、硬膜動静脈瘻)の治療

硬膜動静脈瘻に対する治療は、病変部である静脈洞全体をコイルにて塞栓する方法が主流となっていますが、使用したコイルによる圧迫が原因となって脳神経麻痺の合併症が生じうることが知られています。
しかし、画像診断機器の発展により、術中にconebeam CTなどの高精細な画像を取得することができるようになり、work stationを駆使して慎重に読影することで病変の本体部分の同定が可能となりました。
その結果、静脈洞全体ではなく、より深部に位置する病変本体を集中的に塞栓することで、使用するコイルの体積を減らし、脳神経麻痺の発生を回避することができます。
最先端のイメージングを生かしたシャント性疾患(脳・脊髄の動静脈奇形、硬膜動静脈瘻)の治療

Flow-diverting stentによる動脈瘤治療

脳動脈瘤に対する従来の治療として、開頭クリッピング手術やコイル塞栓術がありますが、大型動脈瘤に対しては手術難易度の高さや再発の多さからしばしば治療が困難でありました。
しかし、従来の方法では治療困難な大型動脈瘤に対して、Flow diverting stent(Flow Diverter)という器具が開発され、日本でも2015年に臨床での使用が承認されました。現在は限られた施設でしか使用することができませんが、名古屋大学医学部付属病院ではこのFlow diverting stentを用いた治療が可能です。
本治療法は、非常に網目の細かいステントを母血管に留置することで、母血管の血流を維持したまま動脈瘤への血流を減少させ、瘤内部の血栓化を促進し閉塞に至らしめるというものです。
この治療により、従来は困難であった大型動脈瘤に対して血管内治療単独で高い根治率が期待できます。Flow-diverting stentによる動脈瘤治療