青木恒介先生の論文が、 Neuro-Oncology(Impact factor: 7.786)にアクセプトされました。

1)タイトル名: Prognostic relevance of genetic alterations in diffuse lower-grade gliomas

2) 論文名の紹介: 大規模ゲノム解析の結果から、低悪性度神経膠腫にて特定の遺伝子変異を持つ腫瘍では、患者の予後(今後の見通し)が悪いことを明らかとした。

3)日本語で著者名:
青木恒介1,2、中村英夫3、鈴木啓道1,2、松尾恵太郎4、片岡圭亮2、島村徹平5、本村和也1、大岡史治1、椎名諭1、山本高士1、永田安伸2、吉里哲一2、溝口昌弘6、阿部竜也7、籾井泰朋8、村垣善浩9、渡邉麗子10、伊藤伊知郎11、眞田昌2,12、矢嶋宏典13、森田尚也13、竹内一郎13、宮野悟14、若林俊彦1、小川誠司2、夏目敦至1

1. 名古屋大学 脳神経外科
2. 京都大学 医学研究科 腫瘍生物学
3. 熊本大学 脳神経外科
4. 愛知県がんセンター研究所 遺伝子医療研究部
5. 名古屋大学 医学部 生物学分野
6. 九州大学 脳神経外科
7. 佐賀大学 脳神経外科
8. 大分大学 脳神経外科
9. 東京女子医科大学 脳神経外科
10. 国立がん研究センター中央病院 病理科
11. 静岡県立静岡がんセンター 病理診断科
12. 名古屋医療センター 臨床研究センター 高度診断研究部
13. 名古屋工業大学 工学部 情報工学専攻 知能情報分野
14. 東京大学 医学研究所 ヒトゲノム解析センター

4)ジャーナル情報:
Neuro-Oncology Impact factor: 7.786

5)  日本語での論文紹介
悪性度神経膠腫は、進行は緩徐ですが浸潤性に増殖する原発性脳腫瘍です。我々は、次世代シークエンサー等を用いて網羅的に遺伝子異常の解析を行った308例の日本の症例と、公開データであるThe Cancer Genome Atlas(2006年開始の米国国家プロジェクト)の症例を対象とし、昨年改定されたWHO分類に従い、各subtypeに分けた上で、遺伝子異常が患者予後に与える影響について検討しました。解析の結果、特定の遺伝子異常を持つ腫瘍では、患者の生存期間が明瞭に短くなることがわかりました。本研究成果は、低悪性度神経膠腫患者の予後をより正確に予測し、最適な治療を実践していく上で、非常に重要な知見と考えられます。