チャリセ ルシュン先生の論文が、Anticancer Researchにアクセプトされました。

タイトル:

Comparing the efficacy of DeVIC therapy (dexamethasone, etoposide, ifosfamide and carboplatin) and high-dose methotrexate monotherapy with whole brain radiation therapy for newly diagnosed Primary Central Nervous System Lymphoma: a single institution study

著者名:

チャリセ ルシュン、本村和也*、大岡史治、平野雅規、西村由介、原政人、夏目敦至、若林俊彦

論文名:

Anticancer Research、International Institute of Anticancer Research

論文紹介

中枢神経原発悪性リンパ腫(PCNSL)に対して多量メトトレキサート療法(HD-MTX)が一般的に標準治療として使用されるが、当院では2002年から2010年まで独自に組み合わせた名大独自のDeVIC療法(デキサメタソン、エトポシド、イホスファミド、カルボプラチン)を行ってきた。この論文では名古屋大学で治療した初発PCNSL症例(DeVIC療法 21例 vs HD-MTX療法14例)を後方視的に検討した。DeVIC療法の奏効率は95%でありHD-MTX療法と比して優位に高く(p=0.002)、生存期間(OS)中央値は47.8ヶ月であった。また、1年および2年無病生存率 (PFS)もDeVIC療法のほうが高い傾向にあった。DeVIC療法ではGrade 3(CTCAE V4.0)以上の骨髄抑制の有害事象が多かったが、全例が治療後完全回復し治療関連死も認めていない。DeVIC療法は現在標準治療とされているHD-MTX投与困難症例や治療抵抗症例に対して有効な治療法となる可能性があると考えられる。