「Columbia University留学記」島戸真司

Columbia University留学記

【氏名】島戸真司(平成11年卒)

私は2008年10月から2011年1月まで、米国ニューヨークにあるコロンビア大学脳神経外科の脳腫瘍ラボに留学しました。私の留学までの経緯が少しでも参考になればと思います。

私は以前より米国留学への漠然とした希望を持っておりましたが、大学院生として脳腫瘍グループで研究をしていく中で、脳腫瘍研究を海外留学という形で続けたいという目標となり、まずは留学先のラボを探すところから始めました。ラボへのapply, interviewを経てacceptを得るという過程の中で、重要なのはやはり自分の研究業績です。大学院生として一から始めた基礎研究でしたが、諸先生方のご指導の下、一定の成果を残すことができ、そのことは留学先を探す上で大きな後ろ盾になりました。研究テーマ、ラボの所在地等の条件からいくつかのラボを候補として選び、まずは手当たり次第にラボのボスにe-mailを出してみます。e-mailの利便性をこのときほど感じたことはありません。米国であっても、どれだけ高名な先生であっても臆することなくすぐに送れます (少々無神経だったかもしれませんが)。無論、一方通行で終わっても文句が言えないのもe-mailなわけで (勿論紙の手紙であればより丁寧です)、出しても出しても、なしのつぶて、幸運にも唯一返事をくれたのがコロンビア大学脳神経外科のBruce教授でした。そこは行きたいラボの筆頭であったので大変嬉しかったのを覚えています。すぐにinterviewの日にちが決まり、プレゼンの準備をしにNYへ向かいました。一人で大変心細かったですが、熱意だけは伝わったと思います。返事が来るまでの1ヶ月間は不安な日々を過ごしましたが、acceptの返事が来たときはほっとしました。自分のような得体の知れない日本人を受け入れてくれたのは、やはり大学院時代にやってきた研究を認めてくれた結果であったと思います。勿論研究は留学のためだけにやってきたわけではなかったですが、苦労が報われた気がしました。

2年余りの米国での研究生活は、脳外科医としての生活から離れ、研究に没頭した日々でした。異国での生活は苦労の連続でしたが、日本ではできない多くの貴重なことを経験することができ、何にも変え難い時間でした。百聞は一見に如かず、です。皆さんも是非海外での留学を経験されるといいと思います。